Web作成を請け負う時、フリーランスはどうやって見積もりを出せばいいのか?

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Webサイトの立ち上げ時、フリーランスで一人でやる場合どのような基準を持って見積もりを出すと自分の首を締めずに済むのでしょうか?無理がない・わかりやすい・トラブルになりにくい見積もりについて考えて見ました。

首が締まらないために、何をどこまでやるか決める

一つのWebサイトを自分一人が一から作る時、ミーティングなど実際の作業ではない作業も発生します。そうした項目も全て洗い出し、見積もりを作成する必要があります。ミーティングや修正などは見境なく受けてしまうと作業時間が削られたりします。そのため、回数を制限したりするなどあらかじめ取り決めておくと不要なトラブルを避けることができます。

Wrodpressでのサイト立ち上げの工数を見積もる場合は、基本的に下記のような項目を考慮する必要があるかと思います。

ヒアリングの工数

どんなサイトを作りたいかということを決定する、一番重要な部分です。ある程度聞き込む必要がありそれなりに時間を取られるのでこの部分を見積もり時点で考慮することが必要です。

そして、あらかじめ

  • デザインはN回まで修正を受付
  • ミーティングはN回まで(または何曜日の何時から、週1回まで)
  • ページ設計・作成はNページまで

など、基準をはっきりさせておいた方がいいです

また下記のものに関してはどちらが準備するのか、こちら側で準備が必要な場合別途見積もり対象になる旨を明示しておくのが良いです

  • サーバー・ドメインの取得を誰がやるのか
  • ロゴなど既存のもののデザインデータはもらえるか、こちらで準備が必要か?

そのほか別途見積もり対象となるものも合わせて伝えます。

クライアントが求めているものによっては、自分一人では対応できない場合ももちろん考えられるので受けられる範囲とそうでないものをはっきりさせる必要があります。

また、場合によっては軽いアドバイス程度で済むものからしっかりしたコンサルをしなければ要求を満たせないなど

自分がどれくらいコミットする必要があるのか把握し、現時点でこのような想定になるがどうしたいかというのをしっかりと確認します

ミーティングの工数

頻繁に打ち合わせが必要な場合、いつ・どこで・どれくらいの頻度で行うか確認しましょう

対面でないとしても、たくさんのメールや電話がくると作業が止まります。月の相談往復N回を何回までという風に区切ってしまう方がいいかもしれません(複数請け負っているときは特に)

調査の工数

WordPressは自由度が高いですが、複雑なことをしようとする場合外部サービスと連携させる方が早い場合があります。

それぞれのツールがどのようなメリット・デメリットを持っているか

誰がどういう運用をするのか

など、考慮し提案する場合調査時間の工数はしっかり確保しておいた方が無難です

各種設定に関する工数

基本設定をクライアントがする場合あまり必要でない部分ですが

  • サーバー・ドメインの設定
  • WordPressのインストール・初期設定
  • 各種プラグインの設定やアクセス解析

これらはクライアント側で自力でやると言われない限りは見積もっておきます

レクチャーの工数

レクチャーやマニュアル作成の以来がある場合、これも時間が取られることなので見積もりを作成しておきます

別途見積もりになると事前に説明する項目

  • 公開後N日過ぎてからの修正以来
  • ページが増えた場合の依頼
  • サイト運用の更新作業など

バグなどがあった場合、いつまでのもので・どういう基準であればこちら側の責任として修正するかといことに関してもこのとき説明するのが親切です。

相場を確認

時給換算で費用を計算することももちろんいいのですが、それだと自分が早くできるところは値段を安くする必要があります。

相場はあってないようなものかもしれませんが、平均価格などおおよその相場観を持っておくのがよいです

ちなみに、Wordpressで構築する場合の目安としては現在このような感じなのではと思います

(超ざっくりとですが・・・)

項目 費用 内容
Topページデザイン作成

(レスポンシブ)

80,000〜

160,000円

パソコン・スマートフォン単体で考えるのではなく、双方を考慮しより使いやすいデザインにする必要があります
Topページコーディング 10,000〜

30,000円

サイト全体のベースとなるテンプレートを作成することになります。
下層ページデザイン

(レスポンシブ)

20,000〜

70,000円

下層ページのテンプレートを作成していきます
下層ページコーディング 8,000〜

20,000円

各種コンテンツの内容の流し込みは考慮せず、基本テンプレートを作成します
派生ページデザイン

(レスポンシブ)

10,000〜

35,000円

会社概要など基本更新がかからない(wordpressで言う所の固定ページのデザイン)
派生ページコーディング 5,000〜

15,000円

何ページ作るかによって費用が変わります。ページ単位で見積もるとわかりやすいです
JavaScript組み込み 10,000〜 どれくらいリッチなモーションをつけるかによって変わります。Wordpressの場合どのテンプレートを使うかなどによっても大変度が変わってくるかと思うので注意が必要です
CSS実装 20,000〜

30,000円

HTMLの実装と含めることも可能ですが、別途見積もる場合これくらいになります
WordPressの構築 50,000〜 サーバー・ドメインの設定など全てこちらで引き受ける場合この金額からスタートすることになるかと思います

 

税金で引かれる分を逆算

フリーランスで専業で行なっている場合、経費としてかかるものや税金で引かれる分が当然存在します。

それだけでなく、残業のように余分に働かなくてはいけない場合もあるかと思います。

それらを考慮した金額を上乗せして置く必要があります。

前年度のデータがあればそれを参考に上乗せする分を決めます。ない場合は10~15%上乗せするという風にしてもいいかと思います。

お渡しする見積もりの書き方

自分が考慮する必要のある項目を全て洗い出したら、それを全て記載してクライアントに見せる必要があるかというとそういう訳ではありません。

見てわかりやすいように、ある程度項目をまとめてしまうのもありです。

最後に

ほいほい安請負してしまうと、自分の首が閉まるだけでなく納期に間に合わないなどクライアントの期待に添えない自体に陥ることがあります。

通常の企業同士でも言った言わないや、最初の話と違うということで揉めることがあるので・・・。

お互い嫌な思いをするので、融通を効かせることも親切ですが、きちんと決めることも非常に親切なことです。

また、あまり安い金額で受けてしまいそれが伝わってしまうと他の同業者も安く買い叩かれることになりかねません。自分だけでなく周りにも迷惑がかかるので、あまり安売り・安請負しないようにしましょう。

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